12/3-4にかけて行われていた竜王戦が完結、渡辺棋王が見事、竜王に返り咲きました。


渡辺棋王は、竜王位を9連覇して初にして唯一の永世竜王となり、一時は「竜王は渡辺のためにある」とまで言われた棋士。

しかし、一昨年、森内九段に敗北し、竜王位から脱落。

再選を期して臨んだ昨年は、トーナメントの初戦で敗退し、なんと2組に降格。


おそらく、プライドはズタズタにされたでしょう。

渡辺棋王はBLOGをやられているのですが、当時はいつものような強気な表現は影をひそめ、気落ちの様子が伝わってきたのを覚えています。


今年は、2組から盛り返し、王将位を奪われながらも、見事4勝1敗で竜王位を奪取。

羽生名人らを退け勢いにのる永瀬六段の挑戦者決定も盤石の将棋で退け、改めて強さを見せつけました。



久々に気持ちを乗せてくれました。

他方、囲碁の世界では、井山棋士も4冠まで陥落するも維持、さらに六冠まで復位。こちらも注目ですね。



後は、冷静さ・腰の低さと実力・自信のバランスですかね。難しいけど、すごく大切だと思います。